御由緒
猿羽根山信仰の起源
諸説ございますが、新庄藩と尾花沢を分かつ猿羽根山に悪い霊が入らぬよう、おまつりされた峠のお地蔵様に信仰が集まったのが最初ではないかと考えられております。
縁あって集まった仏様と参拝者
16世紀頃、信仰が集まるこの峠にお堂が建てられ、ご本尊様をはじめ各地の仏様が寄進されました。「最上四十八ヶ所地蔵菩薩巡礼打留霊場」となった峠には様々なご利益を求めてお参りする人々が集まり、多くのご縁や幸福が生まれたそうです。そのため、縁結びの地としても知られるようになったと伝えられております。
お参りの際は、ぜひ、それぞれの仏様にご挨拶をしてください。
御本尊 猿羽根山地蔵大菩薩
ごほんぞん さばねやまじぞうだいぼさつ
武将を守った一寸八分(4センチ)の小さなご本尊様
武将 沼沢新左エ門が兜につけお守りにしていた小さなお地蔵様が、こちらのご本尊様です。のちに沼沢家が寺へ寄進したことにより、猿羽根山地蔵尊としておまつりされるようになりました。今日では特に身体堅固・頭病平癒・延命のご利益があることで知られております。
一度まいれば、二度かなう 〜子宝安産の昔話〜
昔々、息子夫婦が子供を授かるようにとお母さんが毎晩お地蔵様にお参りしました。めでたくお嫁さんに子供が生まれ、さらにお母さん夫婦も子供ができましたとさ・・・という昔話があるように、今日でも子宝安産、子の健康を願うご祈祷が多くおこなわれております。
御開帳
丑年に猿羽根山にて一寸八分の御姿を拝むことができます。
峠のお地蔵様
とうげのおじぞうさま
道中安全
峠の通行人を見守ってきたお地蔵様です。
頭病平癒・身体堅固
ご本尊様の御由緒にあやかり手ぬぐいをお地蔵様の頭にかけ堂内を3周すると頭病平癒・身体堅固のご利益があるとされております。
水子地蔵様
みずこじぞうさま
赤ちゃんを見守る
亡くなった赤ちゃんを仏様の国へ導くお地蔵様です。赤ちゃんは精霊となり私達を見守ってくれます。
水子供養
塔婆を立て御経(西の河原和讃)を唱えご供養いたしております。
堺の虚空藏様
さかいのこくうぞうさま
智慧・記憶・幸福
「虚空」は宇宙を意味し、広大な智慧・功徳をもつ菩薩様です。
丑寅年・農家の信仰
丑寅年生まれの守本尊様として知られておりますが、こちらは空の恵みや豊作を願う農家さんもおられます。
股のぞき石
またのぞきいし
石の上で股の間から景色を眺める展望場所として、人々に親しまれております。
猿羽根山相撲場
さばねやますもうじょう
毎年8月24日に子供の身体堅固を願う奉納相撲が行われます。
動物供養塔
どうぶつくようとう
亡くなった犬や猫などのご供養・納骨ができます。